カラコンの歴史は意外と古く時代とともに進化している
カラコンは、ソフトコンタクトレンズの一種です。
そして、そんなコンタクトレンズの起源となるものが発明されたのは、イタリアのルネサンス期と言われています。
きっかけを作ったのは、芸術家や発明家として知られるレオナルド・ダ・ヴィンチ。
半球型のガラスの器に水を入れた状態で顔をつけて目を開くと見え方が変わることから、視力矯正の効果に気づいたそうです。
ただ、実際に現在のソフトコンタクトレンズと同等のものが開発されたのはそれから随分時間の経った、1955年のことでした。
世界初のソフトコンタクトレンズはチェコスロバキアの研究所で開発され、1971年にアメリカで初めてボシュロム社が製品として発売。
その後、使い捨てコンタクトレンズが1988年に登場し、一気に普及を加速させました。
そして、ソフトコンタクトレンズの普及が進む中で、最初に色付きの、いわゆるカラコンを開発したのは、ドイツのカール・ツァイスであったという説が有力です。
その後、様々な国の様々なメーカーからカラーコンタクトレンズが発売され、1990年代になると日本でも芸能人を中心に使用が広まります。
一方で、日本で一般人に浸透し始めたのは、もう少し先の1995年頃から始まった「アムラーブーム」がきっかけでした。
その際には、ギャルメイクの定番アイテムとしてカラコンが定着。
また、ギャルブームだけでなく、同じ時代に起きたビジュアル系バンドブームもカラコンの普及を加速させました。
これにより女性だけでなく、一部の男性にもカラコン愛用者が急増。
ただ、当時はギャルやビジュアル系など、限られた人が使うものというイメージが強かった中、カラコン文化に大きな影響をおよぼす出来事が2005年に起きます。
それは、ディファインの登場です。
黒目を自然に大きく見せるレンズの登場により、あらゆるテイストのファッションの一部としてカラコンを愛用する人が一気に増えました。
さらに近年では、ナチュラル系カラコンと呼ばれるより自然だけどさりげなく眼力を加えてくれるタイプが人気を博しています。